学生向けクラウドサービスのつかいかた ~Azure編~
はじめに
やがみあん(@yagamian_sobaya)です。mi10期生です。OGです。頼まれたのでICTアドベントカレンダー11日目に寄稿します。
最近親知らずを抜いてめっちゃ怖かった。
この記事の趣旨
学生時代、クラウドサービスについてムチムチの無知でした。AWSっていうのがあるんでしょ? 何できるかはうーんわからん。みたいな。
そんな感じだったんですけど、就職して仕事で使うようになりました。
はじめはな~んもわかんねって思ってたんですけど、いろいろやっていくとちょっとだけわかるようになりました。(内容ゼロの文章)
しかしまあ、学生がクラウドサービスを利用するのは一見ハードルが高そうです。
とある学生「クラウドサービスを触ってみよう! まずは登録だ!」
学生「ウッ、クレジットカードがなくて登録できない……😭😭😭」
とか、
とある学生「ICTのAWSで◯◯のサービス使ってなんかやってみよう」
M教授「高額請求が来てるぞ! おこ!」
学生「教授!! 違うんです!」
……なんてことが起きたら怖いですよね。(後者は無いと思うけど)
というわけで、今回は学生特権でAzureを使う方法と私が使ったことあるサービスをメインに紹介します。
なんでAzureなの?
業務で使ってるので……。他のサービスは自信持って何かを書けません。誰かが書いてくれるはず。たのんだ。
Azure for Studentsをつかおう
https://azure.microsoft.com/ja-jp/free/students/azure.microsoft.com
学校のメールアドレスがあれば、多分Azure for Studentが使えるぞ。
これはまず、
- クレジットカード不要
- 無料枠を超過したときは、サービスが止まるだけ。
という料金支払いが発生しない安心安全な仕組みになっています。 使用できるサービスは、
- Azure for Students StarterというWebアプリ&モバイルアプリ開発に役立ついくつかのサービスの無料プランが使えるサブスクリプション
- 1年間使える$100(約1万円)分のクレジット
の2種類です。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/free/free-account-students-faq/
https://azure.microsoft.com/ja-jp/free/students-starter-faq/
ドキュメントから推測して、「Azure for Studentsに登録したらAzure for Student Starterのサブスクリプションももらえるんじゃないか」という解釈をしたんですが、実際に使用できないので間違ってる部分があるかもしれません。使ってみた後輩諸君がいたら教えてくれると助かります。
次の章で上記2つの区分けについて説明します。
Azure for Students Starterで使用できるサービスについて
https://azure.microsoft.com/ja-jp/free/students-starter-faq/
Azure for Students StarterはいくつかのAzureサービスの無料プランを使える仕組みです。使用できるサービスは以下。
Azure App Service
WebアプリやREST APIをホストするのに使える。
使用できる言語は.Net系の他に Java、PythonやNode.jsなど。
極端な話、GitHub連携して自動デプロイを構築し、動くやつをpushすればサービスが動き出すため*1、構築の手間がかからないのが売り。
Azure Functions
サーバレスに、特定のトリガーで走るイベントを記述できる。
AWSのLambdaみたいなやつ。
私はWebhookにつないでSlackのbot作って遊んでました。
Notification Hubs
モバイルプッシュ通知を作成できる。使ったことねえな……。
MySQL database from MySQL in-app
これMySQL In Appのことなんかな(未使用なのでわからず)。
WebアプリにMySQLを組み込めるので、WordPressみたいなDB必要なサービスが動かせるよ。
Application Insights
作成したアプリケーションの監視が行えるよ。設定頑張ればアプリケーションのログも拾える。
Azure DevOps
Azureと連携できるコラボレーションツールです。チームの進捗管理ツールだと思ってくれれば。 タスク管理したりGit使えたりCI/CD構築できたり。
$100クレジットを使用してこんなサービスを使えるよ
おそらくAzure for Student Starterに含まれていないサービスを使用してみたくなったときに$100クレジットを使用することになるかと思います。
好きなLinuxVM建てて遊んだり、Azure for Student Starterで提供されているプランをアップグレードするのにも使えるはず。
手っ取り早くアイデアで遊べそうな面でオススメしたいのは、構築済みAIを利用できるCognitive Servicesですかね。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/cognitive-services/azure.microsoft.com
機械学習の知識がなくても学習済みの画像認識、言語認識、音声認識などを使って試しながら自分のやりたいようにカスタマイズできるサービスです。
例えば
- Custom Visionを使って愛すべき天才の飲み物†ドクター・ペッパー†とそうでない普通の飲み物を見分けるアプリとか
- LUISを使って指定した場所の天気が取れるBotとか
- Text to Speechを使ってLTのときのコメント読み上げアプリ作るとか
こちらをApp Serviceあたりと組み合わせると、サクッとアイデアを実現してアプリの公開ができるんじゃないでしょうか。実現不可能だったらゴメン。
今からやっても春のアプリ発表会(がまだあるのかわからないけど)に間に合うぞ。
注意点
- 商用環境での利用だと判断されたら消されるぞ!
- チーム開発でこのアカウント使うのはリスクが大きいのでなるべく個人使用しよう! 使いたかったら教授に相談……してください。
- $100のクレジットは1年経過後に更新できるかわからないぞ!
- 【学生に優しい】Microsoft AzureとAlibaba Cloudの学割がすごい【$0.99/year】 - Qiitaを見る限りだと、今年の3月時点では更新できることが明記されていたが、現在は該当FAQの回答が変更されている。
- MarketPlaceのサービスにはクレジットを適用できないぞ!
さいごに
学生ではないゆえ、実際に試すことが出来ず憶測が多くなってしまって申し訳ないです。
この先はぜひ君自身の目で確かみてみろ!
試してみた学生がいたら、この記事にツッコミをください。修正します。
翌日の記事はこちら
*1:かなり端折って言いました